生徒の探求心をくすぐり、学びにつなげる。 Minecraftを使った部活動用教材『Clubcraft』とは?
NASEF JAPANは7月下旬にMinecraftを用いた部活動用教材『Clubcraft』の「校章編」と「郷土料理編」の2つをリリース。NASEF JAPAN編集部は教員や生徒の皆さんにClubcraftに少しでも興味を持っていただけるよう簡単な解説記事を執筆したので、ぜひともご覧いただきたい。
Clubcraftとは?
Clubcraftは、各テーマをチームで調査し、その調査結果をMinecraftを用いて発表するグループワーク教材であり、テーマによってSTEAM教育の様々な項目と結びつく教育コンテンツです。
利用シーンは部活動や総合的な探究の時間などを想定していますが、学外での使用も可能です。
Clubcraftを使った学習の進め方は①調査(インプット)、②制作(ビルディング)、③発表(アウトプット)の3STEP の実施を推奨しており、この3STEPを行なうことでコミュニケーション力、創造力、プレゼン力などあらゆるスキルが身につくことが期待される。
言い換えれば3STEPのいずれかが欠けてしまうことは推奨していない。
そもそもMinecraftをご存じではない方向けに説明すると、Minecraftはサバイバル生活や建築などが自由に行なえるゲームで、どこまでも続く広大なワールドには山、海、森、村、洞窟、溶岩などが存在し、そのすべてが立方体のブロックで形成されている。
ゲームモードが複数あり、自身が操作するプレイヤーの体力が減ったり敵からのダメージを受ける「サバイバルモード」や、自由な探索や建築を楽しむための「クリエイティブモード」などが用意されている。Clubcraftでは「クリエイティブモード」を使い、教材のテーマに沿ったモノづくりを行なう。
郷土料理編を例に3STEP説明すると、まずは自身の住んでいる地域にまつわる郷土料理は何かを知るために調査をスタート。具体的にその郷土料理がどのようにして、いつ誕生したものなのかを調べていき、時代背景やその地域に関する歴史などを学習できる。制作時には設計図を用意することを推奨はしているが、編集部としてはMinecraftという自由度の高いゲームにおいては実際に触ってみないとわからないこともあると思うので、いきなりワールドへ飛び込んで創造力を頼りに制作する、というスタイルもあり。
↑東京都の郷土料理としてNASEF JAPANでは芋ようかんをMinecraft上で制作してみた。ブロックの選定では芋ようかんらしい色味を探すために、黄色のブロックを置いては壊しを繰り返しおこなった
最後には、出来上がった作品を発表しよう。発表の仕方はもちろん自由で、資料を使ったプレゼンテーションや制作段階から完成までをおさめた動画でもOK。生徒にあったそれぞれのやり方で楽しみながら実践し、学びにつなげる一助となれば幸いだ。