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全日制では日本初! 品川学藝高等学校「eスポーツエデュケーションコース」の授業を視察

Minecraftを使った授業で学力と人間力アップ

6月23日(金)、NASEF JAPANは品川学藝高等学校(東京都品川区)の授業を視察。来日したNASEF本部の最高教育責任者であるケビン氏にも同行していただいた。

同校は1903年に創立した日本最古の私立音楽学校という伝統を持ち、2023年度より男女共学化。ミュージックコースやミュージカル、バレエを専攻するコースも設置しており、学力と専門性の両立を目指し知性と感性を育てる教育に力を入れている高校だ。

また、2023年4月度より全日制で日本初(※同校調べ)のeスポーツエデュケーションコースを開設。後学のためにeスポーツエデュケーションコースの授業を視察させていただいた。

 

コースは普通科のため月曜日から金曜日までの4時間目までは基礎教科の国語、数学、英語、体育などの授業を行なう。そして5時間目と6時間目は実際にeスポーツ・ゲームを使った授業を実施。

講師は大学教授、現役のゲーム実況YouTuberやJeSU公認のプロゲーマーなど多彩な講師陣を迎えている。eスポーツ実習やゲームをプレイしながら英会話の実践力を育成するゲーミングイングリッシュをはじめ、映像基礎やeスポーツ概論などを学ぶ時間に。

今回視察させていただいた授業はMinecraftを活用したプログラミングだ。使用しているのは「Minecraft Education」で、コードビルダーというプログラミング環境が用意されている。

 

講師を務めるのはゲーム実況YouTuberもかちゃんねるの「もか先生」。先生の一声で一斉に作業を始める生徒たちは4つの家と橋をそれぞれチームを組んで協力しながら作業に取り組むのだが、全員が黙々と作業を行なうわけではなく、モニター越しにコミュニケーションを取っていたのが印象的だった。「そっちの作業状況はどう?」「こっちの作業を進めたいから一度その作業止めてほしい!」など、連携を取りながら作業を進めていくため、自然と会話が生まれ、知性とルールや戦略を理解するための知識、技能向上、思考力や判断力、表現力、仲間との協力プレイによるコミュニケーション能力を養うことができる。

 

 

プログラミング実技と併せてもか先生による座学が行なわれた。言語や技術的な話ではなく、プログラミング(開発)するうえでの一連の流れを体験してもらうことで、何においても物事をスムーズに進めていくことができるという思考力を、Minecrafftを通して体験することで学習することができると話していた。

 

eスポーツルームにはゲーミングPCがなんと35台!

ゲーミングPCのほかにもキーボードやマウス、コントローラー、ヘッドセット、ゲーミングチェアも備わっている。部屋全体も工夫が施され、eスポーツ好きなら間違いなく授業を受けるのが楽しくなる環境づくりにも注目。