大学生主催のeスポーツ大会「大学eスポーツ選手権」運営幹部に話を聞く
2022年10月16日(日)、オンラインで開催された全国大学eスポーツ選手権(主催:全国大学eスポーツ選手権実行委員会)。NASEFJAPAN(ナセフジャパン)も本イベントに協力しました。
「eスポーツはもっと“インクルーシブ”になれる。」という理念を基に運営された本イベントは、大学生が開催するeスポーツ大会です。
今回は2023年3月に開催を予定している本大会に向けての「プレイベント」として行われました。
採用タイトルは「エーペックスレジェンズモバイル」。
eスポーツに馴染みのない、または、eスポーツを始めて日が浅い方々を対象とした『カジュアル部門』と、経験者を対象とした『競技部門』の2部門を開催。競技部門では獲得ポイント上位3位までに入賞すると、3月の本大会への本戦出場権利を獲得できるとのこと。両部門とも、出場チームは非常に気合が入っており、熱戦が繰り広げられました。

競技タイトルとして「エーペックスレジェンズモバイル」を使用

運営の様子。左は靏田(ツルタ)さん、右は鈴木さん
実行委員会代表、副代表に直撃! 開催に対する「想い」とは?
大学生主催のeスポーツ大会はどのような「想い」をもって企画・運営していたのか、NASEF JAPAN 取材班(以下ナセフ)が、実行委員会の代表 鈴木さん(以下、鈴木※)と副代表 靏田(ツルタ)さん(以下、靏田※)にお話をうかがいました。
※敬称略




eスポーツを盛り上げるためにまずはカジュアル層から変えていこう、創り上げようという想いで大会を企画し、またその趣旨に賛同してくれたのが今の実行委員会メンバーになります。


そのため、今やほとんどの人が持っているであろうモバイル端末を使用したeスポーツ大会を検討しました。またこの大会を構想し始めた頃、エーペックスモバイルがリリースしたての状況でしたので、「この波に乗ろう!」と採用しました (笑)!


東京理科大学経営学部eスポーツ研究会の顧問である柿原 正郎教授もそんな現状を肌で感じているようで、「誤解されるバイアスを打破したい。eスポーツをもっとみんなで楽しめる世の中でありたい」と、熱い想いを日頃から口にされています。そのような想いから、この理念が生まれました。
非常にやりがいを感じたのは、今大会に参加してくださった選手の方々が「とても楽しかった」とおっしゃってくださったときですね!

東京理科大学経営学部eスポーツ研究会顧問の柿原 正郎教授。研究分野は商学、研究課題としてeスポーツに関する実証研究・定量分析を行なっている。

大会当日も含め、運営を進める中で一番大変なことは何でしたか?

設定した「縛り(女性一名以上、同大学)」は参加者にとってかなりのハードルになってしまったことは事実で、「一緒にプレイする友達がいない」という声もかなりいただいていました。「ゲームが趣味です」と言い出しづらい、そんな現状が如実に表れていたとも思います。

NASEF JAPANでも「NASEF MAJOR」や「eスポーツ・クリエイティブ・チャレンジ」といったイベントを運営していますが、毎回担当者が、多くの方が参加しやすいように採用タイトル、時期、条件など頭を悩ませています。

ですが、そこから「参加する」までにハードルがあり、このハードルを飛び越えていただくのにもっとも苦労しました。


「eスポーツをもっとインクルーシブにすること」、その強い想いをメンバー全員が持っています。ぜひ、みんなで楽しくゲームをしましょう。ゲームってめちゃくちゃ楽しいです。この楽しさをみんなで共有したい。その一心です。その楽しさという最大の原動力を力に大会を運営していきます。
ぜひ次回の本大会へのご参加をお持ちしております!!

実行委員は学生8名で構成。大会運営について日々、議論が交わされている
eスポーツに対する誤解や偏見を取り除くために、また、eスポーツを通して人と人とが繋がり、もっとオープンにゲームを楽しもう。こういった想いから複数名の大学生が立ち上がり活動する。素晴らしい取り組みだと思います。
3月の本大会がどのような内容になるのか、いまから楽しみです。
本日はありがとうございました!
取材協力
全国大学eスポーツ選手権実行委員会