徳島県「デジタル スタジオ」 オープニング セレモニー レポート
2022年9月17日(土)、徳島県がJR徳島駅前・アミコビル9Fに開設した【とくぎんトモニプラザ(徳島県青少年センター)】(約2,604平方メートル)内に、全国初となる都道府県設置のeスポーツ拠点「デジタルスタジオ」がオープンしました。オープニングセレモニーの様子をレポートします。尚、本取り組みに関し、NASEF JAPANは “eスポーツを通したグローバル人材育成”という観点で協力しています。
「デジタル スタジオ」は、徳島県 飯泉知事が2020年に発表した構想をもとに実現した、「eスポーツ」の対戦・実況や、アニメイベント等を実施可能な、様々な青少年の活動を通じて新たな交流を生み出す“世界に向けた情報発信拠点” です。
オープニング セレモニーでは、徳島県 飯泉知事の挨拶に続き、テープカットセレモニーが執り行われました。
その後、徳島 阿南工業高等専門学校(以降、阿南高専)とオーストラリアのYarra Valley Grammar 高校をオンラインで繋ぎ、「ロケットリーグ」の試合が開催されました。このエキシビション マッチは、海外の高校とのネットワークを持つNASEF JAPANがマッチメイクや準備作業からサポートし実現しました。
当日は本イベントを取り仕切る徳島県eスポーツ連合のプロの大人達に交じり、阿南高専の学生たちがプレイヤーとしてだけではなく競技運営スタッフとしても加わりました。
対戦に先立ち、NASEF JAPANを代表してハンガリー出身のベン氏は「学生時代、ゲームがとても好きだったけれどハンガリー語の説明書は無く全て英語だった。ゲームをプレイするためには英語を勉強せざるを得なかった。今では英語と日本語の教員資格を持ち、応用言語の博士号も取得した。ゲームに対するモチベーションが将来のスキルに役立った。今回のイベントをきっかけに、海外の文化や人々とのコミュニケーションに興味を持ち、これからも関係を継続して欲しい。」と両校の学生にエールを送りました。
また、オーストラリアのYarra Valley Grammar 高校 Brett Duncan(ブレッド・ダンカン)教員からは「このような機会をいただいて感謝している。両校の学生全員に、一緒にゲームを楽しんで欲しい。」と感謝の言葉が述べられました。
1試合目は、徳島チームに徳島 飯泉知事が参戦。絶妙なボールさばきで大活躍されました。2試合目は、阿南高専とYarra Valley Grammar 高校の真剣勝負。3試合目は、阿南高専とYarra Valley Grammar高校の学生同士で即席チームを組んだミックスド マッチ形式で対戦。また、全試合阿南高専 eスポーツ部顧問の小松教授が解説者として両校の対戦模様を分かりやく解説していました。
エキシビションマッチ終了後は、観戦に来ていた小学生を集めた「ロケットリーグ体験会」を開催。
コーチ役として阿南高専の学生達が操作方法を優しくレクチャーし、小学生たちも初めて触れる高性能ゲームパソコンで本格的にゲームプレイすることに大興奮していました。
この「デジタル スタジオ」は、最新の高性能ゲーミングPCが10台と、高速ネットワーク回線を完備。映像配信/編集室も備えています。eスポーツの対戦だけでなく“プログラミング”や“映像”、“配信”や“編集”など、デジタル人材やグローバル人材育成の場としての活用も期待できます。
NASEF JAPANでは、他国の学生同士でeスポーツイベントを開催したり、自分たちの住む街の紹介動画を作成して見せ合う機会の創出など、eスポーツにとどまらない国際交流を図れる架け橋となります。日本の学生が生の英語に触れ、海外の文化や人々とのコミュニケーションに興味を持ち、将来世界を相手に活躍するグローバル人材が一人でも多く育ってくれることを願っています。
NASEF JAPANはこれからも、eスポーツを通して若者たちの未来を作り出す取り組みに貢献していきます。
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