COLUMN

2021.09.10

eスポーツの上達に必要な日頃からできる「4つの習慣」

eスポーツでも健康維持は不可欠

eスポーツに限ったことではありませんが、トップになるためには膨大な時間を練習に捧げる必要があります。そしてなにより、トップへの道を歩むあいだは健康を維持しなければいけません。

 

「esports Participation, Health and Physical Activity Behaviour(eスポーツ参加と健康および身体活動行動の関連性)」に関する研究* では、eスポーツプレイヤーの多くは標準体重または肥満度クラス2、3に分類されることが多いとわかりました。

 

その一方で上位10%に位置するプレイヤーは、残りの90%の選手よりも「活動的」だったそうです。身体的な差が影響しないと言われるeスポーツですが、トップシーンで勝ち続けるためには健康にも目を向けなければいけないということです。

 

例えばLCS(LoL北米プロリーグ)では、週に4~5回ワークアウトを行うプレイヤーがいます。また、CLG(Counter Logic Gaming:北米のeスポーツ企業)では、プレイヤーと一緒に週一回のヨガを行うことが知られています。

 

プロの世界には経験則に基づいたデータがあり、世界中のeスポーツ団体は選手の健康的な生活を大切にしています。健康な選手はキャリアが延びる可能性が高く、eスポーツ団体にとってもキャリアを延ばすことはより良い投資になります。

健康維持のための簡単な「4つの習慣」

プロのように毎週ヨガを行うことは、ハードルが高いかもしれません。ここでは健康維持のために、日常で気軽に実践できる「4つの習慣」を紹介します。

ゲームのあいだにストレッチ

1日中パソコンに向かっている人は、定期的にストレッチを行いましょう。厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」でも、作業休止時間を設けてストレッチなどの運動を行うことが推奨されています。10~15分程度の休憩をとり、立ち上がって手や腕、手首のストレッチを行いましょう。

参考:https://www.mhlw.go.jp/content/000539604.pdf

 

これはゲームに限ったことではなく、動画編集やライティングなどで座りっぱなしでいる人すべてに共通する問題です。

 

Career Spotlight: Dr. Dave Amirrezvani, Doctor of Physical Therapy

毎日の運動習慣

世界保健機関(WHO)は「1週間に150~300分の中強度の有酸素運動」を推奨していますが、誰もが実践できるわけではありません。不要不急の外出が制限されている状況ではなおさらです。

参考:WHO「身体活動および座位行動に関するガイドライン」http://jaee.umin.jp/doc/WHO2020JPN.pdf

 

まずは、毎日の散歩から始めてみるとよいでしょう。慣れてきたら自転車に乗ったり、ジョギングをしたり、少しずつ運動強度を上げていきましょう。

 

あるプロプレイヤーのインタビューでも「軽い運動のなかで新たな戦術などのひらめきが生まれることがある」という話が挙がったことがあります。行き詰まってしまったときは、ディスプレイの前から離れることも大切です。

就寝前のブルーライトを避ける

体内時計を正常に保ち、よりよい生活習慣を守るために気を配るべきなのが、就寝前に浴びるブルーライトです。

 

ブルーライトとは、380~500ナノメートルの波長の光(青色光)のこと。人間の目が認識できる光(可視光線)のなかで最も強いエネルギーを持つことから、電子機器から発せられるブルーライトの影響が研究されています。

 

近年では「子どものブルーライトカット眼鏡の着用は目に悪影響かもしれない」と話題になりましたが、睡眠障害とブルーライトの関係性はある程度認められており、就寝前のブルーライトは変わらずケアする必要があります。

 

多くのパソコンや携帯電話には、ブルーライトの量を減らすモードが搭載されています。心がけ一つでブルーライトの影響を減らすことができるのです。

生活習慣を守る

健康的なライフスタイルを維持するのに一番大切なのは、生活習慣を守ることです。

 

アメリカのプロのeスポーツ団体は、選手たちに厳しい生活習慣を課しています。次の日が休みだからといって、28時までゲームやネットに興じるなんてことはしません。一貫したスケジュールを守るよう心がけましょう。

まとめ

ただ座ってゲームをプレイしているだけでも、体は想像以上にダメージを受けています。練習の合間のストレッチや運動はゲームから遠ざかるように思えるかもしれませんが、実はトップに向かうために必要な準備なのです。

 

 

引用

*Trotter MG, Coulter TJ, Davis PA, Poulus DR, Polman R. The Association between